坐骨神経の痺れと痛みで一月前に来院されたSさん(60代・男性)は岩手出身の明るく陽気な方です。
30年前に家族を岩手に残し単身で八千代台に移り、会社を興してずっと大工さんの仕事をされてきましたが、今年になって仕事をたたみ岩手に帰ることを決めたそうです。
とても話好きで、施術中はいつも岩手訛りの早口な話が止まりません。面白い話や苦労された話をたくさん聞かせてもらいました。
毎回、施術が終わると一旦帰り、数分後に果物や飲み物を持ってきて
「先生、これ食べてー」
と置いていき、すーっと足早に帰って行かれます。
今は痺れが無くなりお尻の先だけに痛みが残るまでになったのですが、今日Sさんから突然
「先生、早ければ明日かあさってに岩手に帰ることになったんだよー」
との報告。
事情があって帰る日が決められないことは知っていましたが、こんなに突然別れの日が来るとは思わなかったので驚きました。止むを得ず途中終了することになってしまいました。
「八千代台に来るときは必ず寄るから」とSさん。
今日は最後の施術を終えました。
岩手にはキャンディーズと呼んでる三人の娘さんとお孫さんがいらっしゃるそうです。鮎が釣れるきれいな川も家の近くを流れています。
今後の症状経過が気になりますが、お体を大事になさって岩手でお孫さんたちとお幸せにお暮らしください。
(Sさんとの別れ際、少し目頭が熱くなりました…)