今日は一日冷たい雨の日となりましたが、先週の金曜日は20度ほどにも気温が上がった大晴天の日でしたね。この日はお休みをいただき、父を松戸にある病院まで診察に連れて行きました。
電車では父の身体に負担がかかるので車に乗せて出かけるのですが、国道16号に出るために佐倉と八千代の境界にある田んぼや雑木林の中の裏道を抜けて行きます。この道は私が幼少の頃、共働きの両親が私たち姉妹を八千代の祖母に預かってもらうためによく通った道です。
一日中いとこ達と散々遊んだあと夕方に父が迎えに来て、私達はいとことの別れを惜しみながら車に乗せられ、またこの道を帰っていくのです。
あのときは運転席の横でふざけあってる私達のことなど気にもせず、寡黙に運転していた父だったのに、今は私が運転席、その横の助手席で小さく座っている父。全く逆になってしまいました。この道にさしかかると、父も隣で同じ事を思い出しているかな、と考えたりします。
16号を抜けて、鎌ヶ谷、松戸と行く途中、松飛台という街を通ります。広い道路で紙敷という街まで約2kmの間、両側に桜の大木がずらりと並んでいます。
「ここは桜が咲いたらすごいだろうなぁ、ずいぶん長いこと桜が続くぞ」
と窓を過ぎ行く桜の大木に目を細めている父。子供の頃からあまり私達と口をきかない父だったので、花に関心のある言葉が出てきて少し意外でした。
「すごい桜のアーチになりそうだね。桜が咲いたら、遠いけどお母さんも連れて見に来ようか」
と私が言うと少しうれしそう。
手術が成功しなければ、こんなふうにお天気の良い日に和やかに父とドライブすることもなかったでしょう。本当に生かされているということに感謝します。
この通りの近くには五香の有名な「さくら通り」もあるようです。
これまでに家族そろって出かけたことなど一度も無かったので、五香まで私の運転で連れて行きたいなと思います。
早く温かくなって、桜が咲いてくれる日が待ち遠しいです。