Hさん(50代・女性)は慢性の頭痛に悩まされていたのですが、ある朝ふだんよりもひどい痛みで目覚め、吐き気も有り、自らの力では動けず、救急車で病院に運ばれました。
MRIなどの検査では脳や骨に異常がなく、更年期による偏頭痛ではないかと診断されました。不眠症や精神安定の薬も服用しています。
最初は高校生のお嬢さんの施術に付き添って来られたのですが、お嬢さんが数回通うとHさんも施術を希望されました。肩こり、腰痛などもあり全身に不調をきたしています。
3回目の予約日、午前中にひどい頭痛と吐き気があり動けずにいたのですが、午後になんとか来れるようになり、施術が終わると頭痛は軽くなったようでした。施術中、お話を聞いてみると心的なストレスもかなり多く有るようでしたが、Hさんはいつもこれを明るく話すのです。
その後も薬が切れると吐いてしまう事がありましたが徐々にひとつひとつ腰痛などの症状が無くなり、5回目でやっと頭痛が治まりました。
頭痛が治まるとR1に移行。その後3回施術し、ようやく検査が陰性となりました。
「ここに来てから頭痛は無くなったんです。最初は救急車で運ばれるぐらいだったんですもの」
と明るく話すHさんの様子に、私も頭痛がひどかったということを忘れていたぐらいでした。
症状がひとつずつ消えていくのと平行して、ここに於いて長年かかえてたHさんの問題も少しずつ解決しているようです。
最近は心的なストレスが引き起こす症状に苦しんでいる方が多く来られます。Hさんは強く勇気を持ってご自身の問題に立ち向かっていきました。その結果、環境も体調も全てが良い方向に変化して行ったのだと思います。
Hさんの努力に感服し、そして体調が回復したことを本当に喜ばしく思いました。