Mさん(60代・女性)は腰と右足に痛みがあり、最初に来院された時は足を引きずるように歩いておられました。
Mさんは神田で生まれ、古き良き東京の下町浅草から銀座などを庭のようにして少女時代を過ごされた江戸っ子です。
何回か施術し
「どうです、良くなってますか」
と訊ねると
「良くなっているから来てるの。そうじゃなきゃ、来・な・い!」
と気っ風良く話されます。
宝塚がお好きで舞台をよく観に行かれるようですが、Mさん自身もくっきりとしたお顔立ちで、劇場に行くと宝塚OGと間違えられたことが何度もあるそうです。人との付き合い方や洋服の着こなし方など色々な事を母親のように教えてくれます。
いつも通りのブロックを入れ終わるとMさんが
「左の眉尻の骨がデコボコしてて押すと目の奥も少し痛くなるの。」
とおっしゃり、見た目には分からないのですが触ってみると少し固いおうとつが2、3個あります。ここ1月前からだそうです。
デコボコの原因は不明でしたが、もともと偏頭痛の症状もあるのでリフトアップなどを含め、早速先日セミナーで学んだ側頭骨・蝶形骨の解放テクニックを取り入れてみようと思いました。
術後、触って確認してもらうと
「あら、デコボコが無くなってる!?」
とMさん。デコボコが消えたことには私も驚きましたが、痛みも無くなっているようなので安心しました。
Mさんが帰られてからも、セミナーで教わったテクニックの素晴らしさに暫く感動していた私です。