Zさん(60代・女性)は頭痛を10年間患っており、当院に来られた時は乳癌の手術を終え、放射線治療を行っている最中でした。
そのストレスのせいか更に頭痛がひどくなり、ふいに前にかがんだり、くしゃみや咳をすると強い痛みが襲ってくるそうです。
Zさんは脳の病気も疑いましたが、MRI検査は放射線治療を終えてから行おうと決めたそうです。
ところがあまりにも痛みがひどく、ご近所の方の紹介で来院されました。
首や後頭骨周りの筋肉は硬く、この部分を柔らかくしてから自律神経系とロイヤル1、最後に頭蓋骨調整を行いました。
施術を終え帰られる時、靴を履くのに前かがみになりました。
「あっ、痛くない」
Zさんに笑顔が見られそのときは安心したのですが、後で聞いてみると翌日にまた痛みは戻ってしまったそうです。
毎日の放射線治療。治療台の型枕がストレスになっているのかも、とおっしゃってました。
施術ごとに頭痛は徐々に弱まっているようですが、咳とくしゃみの痛みはまだあります。
5回目の施術の後、ちょうど放射線治療が終わりました。
Zさんはやろうと思っていた大掃除がやっと出来ると張り切ってましたが、掃除は意外と身体に負担があります。
一生懸命取りかかって頭痛になったり寝込んだりすることもあります。
主婦であるZさんは早く隅々まできれいにしたいのでしょうが、1日1箇所ぐらいのペースで掃除を我慢してもらい、頑張りすぎないように提案しました。
その後4回施術を重ね、ようやく今日検査が陰性となりました。
その間運動を始められたこともあって肩こりも軽くなったようです。
「最近はフルル(ショッピングセンター)まで散歩するのよ」
とZさん。
これには驚きました。
フルルは八千代台から4km以上はあります。
私でもそれだけ歩いたら疲れて頭が痛くなるところです。
咳やくしゃみでの頭痛はもう無くなっていました。
すっかり明るく元気なZさんの様子を見ると、とても嬉しくなります。
それでもやはり頭痛は心配なので、1ヶ月以内にまた検査に来て下さいね。