今年は10年ぶりに我が家の小さな竹山にタケノコを取りに出かけました。
東日本大震災直後、近所の小学校の校庭から高い放射線量が出たことで、この年からタケノコを取りに行ってません。
車で危なげな細い道を父に案内してもらいながら行きました。
「ポツンと一軒家」の捜索隊みたいです(ホント、怖かった)。
久しぶりの竹山はどこから入っていいものか、誰もこんな所にタケノコ盗みに来ないだろうな、というぐらい荒れ果てていました。
横倒しの木の下をくぐったり、跨いだり、木の弦をよけたり、今度は「川口浩探検隊」です。
でもチョコンと飛び出たタケノコの頭を見つけると
「あったぁ!」
と、宝を見つけた興奮!
童心に返ってタケノコ探しをしたかったのですが、どうやら父も同様で、夢中になってさっさとタケノコを堀り、私はあちこちに掘られたタケノコの皮をなるべく軽くなるよう剥いてまわり、後処理係しかやれませんでした。
こうしてタケノコで一杯になった重たい袋を担ぎ、方向が分からなくなるほど荒れた木々を潜り抜け、ぬかるんだ細い道を車を泥だらけにして帰っていくのでした。
家に着くや、お釜に米ぬかを入れてグツグツと煮込み、久しぶりに大好きなタケノコを堪能しました。
甘辛く炊いたタケノコをほおばり、
「来年もまたこれをやるのかぁ」
と、美味しいけれどタケノコにありつくのは大変だわ、としみじみ思うのでありました。