肩の激痛で夜も寝られなかったSさん(50代・男性)、腕を動かせる範囲はとても狭く、肘にも鈍痛がありました。
背中がこんもりと首のたもとまで丸くなり、レントゲンを見るとあるべきカーブが無くなり、首は一直線になっていました。
肩関節に対しては動かそうとすると激痛が走るので、トリガーポイントなど筋肉のみにアブローチ。
Sさんは高校生の時からほぼ毎日のように頭痛があり、これまでずっと続いています。
寝つきが悪く、目覚めも早くて睡眠時間は3時間。医者に「寝なきゃ治らない」と言われたそうです。
首の矯正が必要なこれらの症状は、Sさんの場合、痛みのある右肩を下に寝て施術しなければなりませんでした。
肩を下にして横になるだけでも痛そうで、ヘッドピースに頭を載せてるSさんの体は固くなっています。
それでも施術を重ねていくと、徐々に肩の可動域が広がり、通勤で吊革につかまることが出来るようになりました。
するとベッドに横になるときの姿勢も幾分楽になり、力が抜けてくるように。
Sさんがリラックスした状態でアジャストすると、
「頭痛が1週間なかった」
「天気が悪くても頭痛にならなかった」
と、来院のたびに良い変化が。
睡眠時間は相変わらず3時間にもかかわらず、今のところ3月から一度も頭痛は起きてません。
Sさんの頭痛の詳細なメカニズムは私には分りませんが、頸椎1番がずれることの弊害は深いものだとしみじみ感じました。
肘も膝もいつの間にか良くなったSさん。
あとは肩の動きが良くなるよう、もう少し頑張ってまいりましょう。