首・肩・肩甲骨のコリ・シビレで来院されたKさん(30代・男性)、問診すると腰痛、めまい、動悸、頭痛など、身体のあらゆるところに不調和があり、お辛そうでした。
お仕事は夜勤、日勤と不規則で、ここ最近になって一気にこれらの症状に見舞われたそうです。
睡眠は自律神経のバランスに多大な影響を与えます。
このような症状の多くの方がそうであるように、Kさんも第7頸椎と第1胸椎の周辺はとても固く張りつめていました。
レントゲンを見ると、正常な頚椎カーブが前方に凸であるのに対し、Kさんの首は後方に突き出ていて、ストレートネックよりも悪い状態でした。
ストレートネックという言葉が知れ渡るようなりましたが、肩甲骨までフラットなクレーンネックや、Kさんのように後方に変位している患者様もとても多くなりました。
その変位を見るたびに、さぞかし辛いだろうと察します。
さてKさんのレントゲン画像からは、頚椎1番は左側が上方に大きく上がっている分、頭蓋骨も右に傾き、左側は前方に5°も回旋していました。
この歪みによる神経圧迫は、自律神経のバランスを崩す原因となるでしょう。
矯正角度を計算し、機械に取り付けてある分度器にセットし、ごく小さな力で瞬時に矯正します。
施術した日、Kさんはどこにも痛みが無く日中を過ごすことが出来ました。
特に術後に首が柔らかくなった感覚は、Kさんを安心させていました。
翌日からまた過酷な業務が始まると、疲労で症状がぶり返しましたが、3回の施術で日中の痛みが減ったこと、腰痛も長時間の座位のみとなりました。
「身体は良く成りたがっている!」
と信じて、頑張ってまいりましょう。