今年も松の剪定の時期がやってきました。
父がホームセンターで剪定用の鋏を選んでいたので、目の悪い父に代わって私も見てあげてると、
「おまえが使う鋏だ。」
と言い、私は鋏を買わされました。
千円とはいえ、良い音を立てて良く切れ、「私専用」と思うと大切に扱う気持ちも芽生えます。
今年も手前の松は父が、奥の小さい松を私が剪定することに(下手に仕上がっても見えにくい所にあるからです)。
小さいと言っても、梯子をかけないとてっぺんには手が届きません。
しかも下の方は裾広がりしているので中心はどうしたらよいものか分かりません。
よって2段目ぐらいから始めました。
松ヤニは洗濯しても落ちないので、汚れてどうなってもいい水玉模様のヨタヨタのシャツを着て、松の葉が刺さるので麦わら帽子を被り、軍手と、寒さと日焼け防止にタオルを首に巻き、知ってる人にはとてもお会いしたくないファッションで始めました。
芽が長く伸びている房は、躊躇なく切り落とし対象と認定できるのですが、残すものを選ぶのがちょっと難しい。切り方もちょっと頭を使います。
これが分かれば私も庭師になれるんでしょうけどね。
それでもむさ苦しい松が、風通しの良い(良すぎるかも)松に変化していく様は気持ちがいいです。
チョッキン、チョッキン剪定している時ってカイロプラクティックのこと考えますね。
先生方や目上の方に言ってしまった失言とか、やってしまった失態とか、もう反省しきり。
患者様の顔も浮かんできます。
剪定を職業にされてる方は仕事に集中してるので、こういう余計な事は考えないんでしょうね。
そんなわけで休みの日だけではなかなか終わらない松一本に、シビレを切らした父が残りの部分を仕上げ、ようやく我が家の庭の冬支度が終わりました。
来年はもうちょっと上手になっているといいんですけどね。