今年はお盆休み早々、村の盆踊り会場の整備に朝から出かけました。
私は櫓を建てる場所を整えるため、おじさん達が機械で刈った草を熊手や竹箒で集める作業です。
朝とはいえ1時間もすると、着ていた服は上から下まで汗でビジョビジョ。
一通り草刈りが終わり麦茶を飲んで休んでいると、どこから出てきたのか広場中央に木材がたくさん積まれ、ドライバーの音とともに櫓が組み立てられていきました。
ここからは男性の仕事。女性たちは邪魔にならないよう家に帰って行きました。
午後には櫓が出来上がっているはずです。
そして盆踊り当日。
仕事でスタートには間に合いませんが、私は9時からの花火が楽しみなので、お花(御祝)を持って急いで会場に向かいました。
会場に着くとまだ花火は上がっていない様子。
駐車場に車を停め、指導員のおじさんに花火はどこで打ち上げるのか聞きました。
どうやらこの駐車場の奥の畑のようです。
「受付にお花を持って行ったら、またすぐ来まーす!」
と駆け出し、受付でお花を渡すと賑やかな会場から、すぐさま真っ暗な駐車場に戻ってきました。
私は踊りよりも花火なのです。
なにしろ人混みの無い小さな村の花火なら、打ち上げてるそばから観ることが出来ます。
駐車場には指導員のおじさん3人と私だけです。なんて贅沢なんでしょう。
そして花火が私を待っていてくれたのか、というぐらいのグッドタイミングで会場の方から
「それでは花火を打ち上げまーす!」
と、アナウンスが聞こえてきました。
このアナウンスを合図に私達から50mぐらい先の花火師さんが着火を始めました。
本当はもっと近くに行きたかったのですが、花火師さんに離れるよう注意され、車の停めてある場所まで戻ったのです。
それでも着火の様子を見るのは初めて。ワクワクします。
火がついて数秒間が有り、
「ヒュルヒュルヒュル~・・・・」
「ドーーーン!」
と、音を立てて花火が開花。
「キレイ~!」
「花火を真下から見るなんて初めて!」
「そうだなー」
と、おじさん達と盛り上がり、ひとつひとつ上がるごと歓声をあげました。
特に大きい花火は視界の端から端まで金色の花びらでいっぱいになり、いつまでも余韻を残して落ちていきます。
「まだ消えてないよー」
と、おじさん。
この花火が一番きれいでした。
そして10数発上がって終了。
村の小さな盆踊りなので数は少なめ、見るのに夢中で写真は撮れませんでした。
特等席で見れたので今年はこれで満足です。
「ご苦労様でしたー!」
と、花火師さんに声をかけ帰りました。
花火が終わった瞬間から、
「ああ、これで私の夏は終わったのね」
と、この夏の「ひとつの賭け」に敗れた終了も思い起こし、寂しい気持ちになりました。
八千代はまだ今週末に大きな花火大会があります。
私は毎年仕事で観ることはできませんが、皆さまは大きな花火を観て残り少ない夏をお楽しみくださいね。
*写真は去年、盆踊り会場で撮ったもの。