自営で肉の卸業をなさっているUさん(40才・男性)。
包丁を使って肉を切ったり、寒い倉庫から運搬したりと、過酷なお仕事をされてます。
首・肩から腰のいたるところまでの張りと疲労。
初めての電話でも
「もう朝からひどいんですよ。頭痛までして。すぐにやってもらいたいんですけど…。」
と切迫した様子。
Uさんは柔道をやっているので筋肉でカバーできていたところもあったのですが、最近はつらい状態が続いているようで、マッサージでしのいでいたようです。
検査はR2。自律神経もしっかりと行い、クラニアルとステアステップで首・肩を弛め、ブロック。
術後は楽になったようですが、ふだんのマッサージも一時的には楽になるようなので、まだ効果はわからないだろうと思い、
「このカイロプラクティックは簡素でイメージしていたものと違うと思いますが、効果がありますので続けてください」
と伝えると
「はい、わかりました。 実は妻も自分と全く同じ状態なんです。今度ここに来させますよ。」
と、だんまりしていた顔をゆるませ帰られました。
2回目、
「今日は仕事がキツかったので辛いですね」
と来院。右腕の張りがひどいので、そちらにもアプローチ。
「毎日包丁を使うので、とにかく右腕の張りがすごいんです。作業場も温かいところではないのでケースを積んだり運んだりがキツイ。
体はどんどん辛くなっていくけどマッサージ行って良くなるわけではないし、自分では何をどうしたらいいのかわからない。
あと20年はこの仕事で働かなきゃならないんで、なんとか体を良くしたいと思って、言うことを信じて通っているんです。」
とおっしゃいました。
Uさんのような体格の良い男性に、信じていただけたことはとてもうれしかったです。と同時に、人の体に触れて症状を改善させていくことの責任も改めて感じました。
日々の反省と多少の犠牲を払ってでも技能アップの努力を続けていくことの大切さに、より気持ちが引き締まりました。
本日4回目。無理な体勢で肉体労働することが多いので仕事の後はつらいようですが、帰宅時の歩行の足取りが軽くなり、翌日まで疲労を持ち越すことなく朝が起きられやすくなったそうです。
検査もR1に移行。今は首・肩・背中・腰の痛みは無く、疲労感が残るだけとなりました。
順調な回復ぶりに私の方までうれしくなってきます。
この調子ならば、年内には解決することでしょう。
年が明けて一段落つきましたら、奥様もお連れになってお越し下さい。