毎日駅まで車で通勤しているのですが、途中日の当たらない長い下り坂があります。
昨日の雪が凍っていることを予想して、今朝は久しぶりに街の中を周回しているモノレールを使うことにしました。
中学の時からお世話になっていましたが、バイクや車で通勤するようになるとほとんど乗ることはありませんでした。
このモノレールは車のようにタイヤで走行するので、雪が降ると職員さんは幅30センチのレーンの上を歩きながら雪払いするそうです。
カーブではかなり斜めに傾くモノレール。雪など降ると滑って下に落ちるんじゃないかといつも心配なのですが、開業以来30年そのような事故はありません。
定刻よりだいぶ遅れてきたモノレールに10年以上ぶりに乗りこみました。
最近の走行静かな電車に乗り慣れてしまったせいか、「ガタン、ガタン」と時々起る振動に歴史を感じてしまいます。
車窓から見る風景は、中学校駅と井野駅あたりは以前と随分変わりましたが、他の街並みは昔のままほとんど変化がありません。
「キレイな街なんだなぁ」 と、高架から雪がこんもり連なる屋根を見降ろしつつ終点に到着。 電車に乗り継ぎ、治療院に着くとシャッター前には雪が小高く連なっています。
大家さんにスコップを借りて、2件隣のパソコン教室の先生と除雪。次に自分の店舗前を、最後にお隣のパン屋さん。
バイトのお姉さんが、「自分がやります」と言うのでスコップを渡したのですが、細っこい身体での慣れないスコップ使いはとても見ていられなかったので、私が雪かきしてあげました。
私のスコップ捌きを見て 「わー、雪国の人ですか?」 と感心されましたが、私はただの田舎の人です。
私も開業したばかりの年は大雪が降って、あの時は店舗前に積もった雪をどうして良いかわからず戸惑いました。
お向かいの美容室のお姉さんが声をかけてくれたり、近所の店舗の方々がスコップ調達してくれたりと、いろいろ助けてもらったものです。
今度は私が助けられるようになったことに、時の経過を感じます。
ひと段落して店舗の中から外を眺めると、通行する人たちが私が除雪した所を歩きやすそうに通っているのが見えます。
いつもの朝より身体をたくさん動かしたので、一休みしてから11時の患者様を迎えました。
夜もまたモノレールで帰ります。
たまに乗ると、いろいろ新鮮に見えるので楽しいかもしれません。