Kさん(30代・男性)は3年前にヘルニアの再発で来られた患者様です。
最初のヘルニアは自衛官だった10年以上前、今は自営業をされていて、やはり腰に負担のかかるお仕事のため右足に痛みとシビレが出てしまいました。
「今の仕事がおもしろくて・・」
と、肉体的にキツくても楽しくて仕方のない様子でした。
だいぶ良くなってくると、仕事の折り合いをみながら数か月毎に来られるようになりました。
Kさんは痛みがひどくなるまで我慢しているので、いよいよ久しぶりに来られると、いつもかなり痛そうです。
筋肉がガッチリしているというのに、施術ベッドで向きを変えるのもやっとなのです。
よくこれで、あんなにキツイ仕事が出来るものだと不思議になるぐらいです。
「あんまり無理しないでくださいね」 とか 「歩けなくなったらどうするんですか」 と言っても、お仕事優先です。
「ここに来れば良くなるんで・・」
と、どうやら痛みが軽くなると、来なくても大丈夫だと思われているようです。
前回はついに両足にシビレが出てしまい、今日はその後はじめて来られたのですが、左足は痛みもシビレも取れていたようです。
良くなっていたようなので少し安心するのですが、それでも
「今日は車の運転は出来そうになくて・・」
と電車で来られ、やっばりベッドの上で辛そうにしています。
そして施術が終わると腰を起こしながら
「あっ、楽になりましたね」
と言ってうれしそうなKさん。
「良かった!けど、楽になると来ないんですよね?ダメですよ、明日も来てくださいね!」
ピシャリと言い伝えたつもりですが、聞いてもらえたでしょうか。また、随分ひどくなってから来るのでしょうか。
Kさんよりも辛い思いをされているヘルニア患者様がたくさんいらっしゃいます。
本当に、私の手に負えるうちに来てくださいね!