腰からお尻、太腿に軽い違和感を感じて来院されたHさん(60代・女性)。
ぴったりとフィットしたジーンズ姿からスタイルの良さが分かります。
骨盤を矯正しベッドから起き上がってもらうと、腰やお尻の痛みは無くなったようで、身体をひねりながら確認されていると
「先生、ここあったかくなってる!触ってみて」
とおっしゃいました。
今まで痛がっていたHさんの腰に指を当ててみると、ジワーッとすごい熱を感じます。
「ここ、矯正されて血が流れたみたい!」
と、Hさん。
こんなに熱くなることもあるのかと、私もびっくりしてしまいました。
帰り際、姿勢などについて質問されたのでそれに答えると、今度はHさんが美と健康に関する持論を私に話してくれました。
Hさん曰く、ハイヒールは歩き方が良ければインナーマッスルが鍛えられ、身体に良いというのです。
下っ腹を引っ込めて踵でなくつま先で歩くこと、綱渡りのように両足で1線上を歩くこと。
やってみると骨盤底筋が引き上がり、私のO脚気味の右足も内側に重心がかかるので、膝も痛まず歩けます。
「先生、中途半端な高さはダメよ、10センチでやらなきゃダメよ!」
と、Hさん。
骨盤に悪いとされていたハイヒールが、歩き方次第で意外にも、身体に良いかもしれません。
Hさんはこれをずっとやっているのでスタイルも良く、本当にインナーマッスルが鍛えられ、坐骨神経痛がすぐに良くなったのでしょう。
私は10センチのハイヒールなんて履いたことがないので、Hさんの言う通りには怖くて出来ませんが、案外つま先で歩くにはヒールが高い方が楽かもしれません。
ハイヒールで歩いてみたいと思うけど、外反母趾がひどくなりそうなので、やっぱり私には無理かな。