最近、手のシビレを訴える患者様がよく来られます。
首の骨が加齢などで変形したり、骨の縁に棘が出来て神経を圧迫したり、ヘルニアなど、首に問題がある場合がほとんどです。
以前来られたTさん(40代・男性)は、今から半年前に頚椎ヘルニアの手術を行っていました。
当時は茶碗が持てなかったり、早く歩くことが出来なかったそうです。
首の骨の神経には脊髄と神経根とありますが、Tさんは脊髄に圧迫があったようです。
手術後も肩から指にかけてシビレが有り、小走りが出来ない状態でした。
当院では手術したばかりの首には何もアプローチせず、状態を観察し今の手のシビレは肩にも問題があると判断しました。
ブロックと肩に対するオステオパシーで施術していきました。
2回目の施術終了後、Tさんからすぐに電話がかかってきました。
「先生、今帰る途中、腰が軽くなって足がスムーズに歩けるんです!」
とても嬉しそうな声で、私もホッとしました。
このまま同様の施術を続け、ちょうど1クール経つ頃には手のシビレと痛みは日常的には感じなくなり、フリーエンジニアのTさんはパソコンのお仕事も差し障り無く出来るようになりました。
足も早く歩けます。
ただ、瞬発的に走ることが出来ません。
神経の塊である脊髄はとても複雑な神経のネットワークが有り、圧迫されると重要な機能が失われる事があります。
なかなか元のように戻るのも難しく時間もかかります。
戻ってもスッキリとしないこともあります。
病院でも少なくとも半年は様子をみるよう指示されたそうです。
Tさんからは「患者様のお声」を頂戴しました。ありがとうございます。
走ることが出来て、Tさんがまた大好きなテニスが出来ることを願いたいと思います。