先週の土日に高円寺で阿波踊りが開催されました。
Yさん(30代・女性)は、この阿波踊りに出場する4日前にギックリ腰で来院されました。
「踊れるように、痛みだけでもなんとかしてほしいんです!」
Yさんは今までに何度もギックリ腰をやられていて、最初の時は息も出来ないほどの痛みで動けず、救急車で運ばれたそうです。
今回痛みだけ落ち着かせてもまた再発し、将来良くない状態になりかねません。
施術について説明すると、きちんと根本から良くすることを決意されました。
高円寺の阿波踊りは去年テレビで観たことがありましたが、その賑わいはすごかったです。
Yさんは今年、初日の舞台でも踊ることが決まっていました。
「この日のための1年。仕事よりも大事なんです!」
と、ものすごい情熱と意気込みを感じます。
施術が終わってから、阿波踊りを教えてもらいました。
どのぐらい腰に負担がかかるのかと思い、Yさんの言う通りに動いてみました。
膝を曲げて、つま先立ちで斜め前に足を出し、後ろ足のかかとをお尻につけてから足の向きをクロスするように移動。
2、3歩進んでみると
「あ、上手~」
と、Yさん。
なんか少し楽しいかも。
でも慣れてないせいなのか、数秒で私の腰はキツクなってきました。
舞台の見せ場となる、下駄を履いてひし形を描くように四方ジャンプするというアクションがあるのですが、これは今の状態では勧められません。
ところが驚いたことにYさんは、施術が終わると高円寺に最終練習に行っていたのです。
連(チーム)の長から舞台に出ることは制され、ついにYさんも「ひし形ジャンプ」を諦めたようでした。
「踊ることに専念します!」
と、本番前に3回施術を行いました。
土日の2日間、朝から晩まで踊り通すそうです。
阿波踊りを終えて、八千代台に帰ってきたYさん。
「腰、痛めてるんじゃないかな?」 と、心配していたのですがYさんは
「全然、痛くないです。これだったら跳んでれば良かった」
と、ニッコリ。
かなり踊っていたことでしょうに、ケロリとしていたのには驚きました。
「来年のために腰をしっかりしとかなきゃ」
と、もうすでに翌年を見つめているYさん。
来年こそ、舞台で「ひし形ジャンプ」をキメれるようにしておきましょうね。