昔、母から聞いたことですが、千葉県は気候が温暖で災害の少ないことから「千葉の花子ちゃん」と揶揄されたそうです。
しかしついに千葉に、物凄い破壊力の台風がきてしまいました。
ちょうどひと月前、雨戸の戸袋のペンキが剥がれているのに気づきました。
戸袋を付け替えることにしたのですが、大工さんの都合で工事が一日遅れてしまいました。
この遅れが幸いしました。予定通り始めていたら台風で足場が倒れたことでしょう。台風が去ってから工事を始めることに。
我が家は南風の当たりが強いので、春一番でも震度3ぐらい揺れます。風で家が揺れるんです。
予報ではこれまでにない大きな勢力の台風。私んち、大丈夫か!?
昭和からこれまで数々の大風をしのいできた雨戸。
「これが最後の大仕事。頑張ってくれ!」
と思いをこめ、雨戸をしっかり閉めました。
深夜に台風が到来し、暴風雨のけたたましい打ち付けで起こされ、ようやく朝をむかえました。
3時間しか寝れなかった・・。でもどうやら無事みたい。
しかし台風が去ったあとの千葉県は周知のとおりです。
3.11の時よりダメージが大きく見られます。
翌朝、早速仕事の速い大工さんがやってきました。
年季のわりに劣化の少ない雨戸、新しいものよりガッチリしてます。
まだ使えるのにもったいないな、と思っている私のそばで、大工さんは無情にもどんどん取り外し、別れの感傷に浸る暇もありません。
電信柱や鉄塔まで倒れるほどの台風から私たちを守ってくれた雨戸。
最後になっていとおしささえ感じます。
よく頑張ってくれた。助かった。今まで本当にアリガトウ!