「脊柱管狭窄症なんですけど、そちらで診てもらえますか」 というお電話で来院されたMさん(70代・女性)。
右足全体にシビレと痛みが有り、ゆっくりと前かがみになって来られました。
離れて暮らすお嫁さんがネットで当院を見つけ教えてくれたそうです。
とても優しいお嫁さんで、本当の母親のように良くしてくれるとMさんは感謝していました。
うちを勧めてくださり、私もありがたく思います!
Mさんの身体は痛みのある右側に大きく傾いており、右ひざは外側に曲がっています。
背骨も側彎が著しく、これまでのお仕事など何年もかけて歪んでしまった様子です。
右膝は固く、痛みで伸ばすことが出来ません。
初回、施術後に大きな変化が見られました。
ベッドから起き上がると腰を伸ばして普通に歩けるのです。
「あらっ」 と、少し驚いた様子のMさん。
まだ腰のあたりに少し痛みが残るようですが、だんだん明るく顔がほころび
「長くかかると思ってるので通います」
と、回数券を買って行かれました。
5回ほど施術すると、起床時に一番つらかった腿からふくらはぎの痛みは和らぎ、今は膝が一番気になるとおっしゃるようになりました。
曲がった膝は少し伸ばすだけで、我慢強いMさんに苦痛の表情が浮かびます。
Mさんは辛抱しながら膝の施術を受け、しだいに痛みが緩み、辛い表情が少なくなりました。これを毎回続けました。すると
「甥っ子と東京見物してきたんですよ!」
と、Mさん。
とげぬき地蔵、浅草時代祭り、靖国神社、どこも大勢の人混みの中を歩かれたそうです。
甥っ子さんの運転で六本木ヒルズ、国会議事堂とドライブし、とても楽しかったようです。
私は何よりも膝の方が気になりましたがMさんは
「歩けましたねー」
と、穏やかな表情。
Mさん自身でも努力されていることもあり、だんだん膝の調子は良くなっているようです。
最初の来院時は歩けないほどお尻と足が痛かったのですが
「そういえば最近、しびれないですねぇ」
と、すっかり忘れた様子のMさん。
良くなってもメンテナンスも重要です。
いつまでもずっと痛み無く自分で歩ける身体でいるよう、頑張っていきましょう。