これがカルテに書かれていた主訴です。
Gさん(40代・男性)、胸や背中が持ち上げられるようにこわばり、首から肩・背中にかけて辛い様子でした。
とにかく息苦しくて、ここ10年ゴルフなどスポーツも出来ないのです。
病院で調べるも原因が分からず、内科やメンタルに通っていましたが改善されず、かえって薬でだるくなり、運転すらできなくなることもありました。
代替医療の方が良いのかも、と「エキテン」で治療院を探したのですが、最初に行った治療院はGさんと相性が合わなかったそうです。
諦めず探し、次に当院に来てくださいました。
Gさんは幼少の時、背骨が側彎であることに気付き、先天性ではないかとおっしゃってました。
確かに側弯症は身体に様々な影響を与えますが、この不調は10年前に起きそれまでは何も無かったのです。
この原因を解決すれば息苦しいまでの背中のこわばりが無くなるはずです。
まずは骨盤の矯正から行っていきました。
Gさんの左肩は下がり、左の骨盤は右側よりかなり高い位置に有り、右側の背中は隆起し、反して左側は脇に向かって下がっています。
PIは左側だと思いましたが、実際は右足の方が短く、膝を屈曲させても同様です。
少し戸惑いましたが矯正後の検査が陰性となれば正解のはずです。
そして2回目の施術後に
「今日はすごく楽になりました!」
という言葉をGさんから頂きました。
常にあった息苦しさは薄まり、首のコリも以前より取れたということです。
Gさんの笑顔を見ることが出来てとても嬉しく思いました。
Gさんはブロックを入れている最中に
「隙間が出来て開いてくるような感じ」
と、背中の筋肉が上下に緩んでいるとおっしゃってました。
それが分かるほど背中が辛かったのでしょう。
まだ完全ではありませんが、このままいけば10年間の辛さから解放されると思います。
その日まで頑張って続けてまいりましょう。