Uさん(60代・女性)は栗色のセミロングが似合う背の高い女優さんのような方です。
ふだんから背筋をピンと伸ばすことに気を付けていて、帽子やマフラー、ブローチなどの使い回しのセンスが良く、とにかく10歳は若く見えます。
飾りたてることとは違う美の本質をきちんと心得ているのだなぁと、いつも感心してしまいます。
張りのある声で話し笑顔の絶えない元気な方なので、うちに来る要因など見受けられません。
しかし耳の病気や左目の痛み、首からふくらはぎにかけて左半身の痛みなど、10年以上辛い思いをされています。
病院での診断は頸椎症。
Uさんには整体と坐骨神経痛の施術、手技による頚椎矯正などを行っていきました。
写真や陶芸をされているので、集中している時はどうしても肩から腕にかけて力が入ってしまうようです。
おそらく奥歯もグッと食いしばっているのでしょう。
最初のうちは施術後に痛みがぶり返したりすることがあったのですが、外向きだった足が真っ直ぐになったこと、骨盤が安定して真っ直ぐな姿勢が無理なく自然に保てるようになったことなどを、いつも明るくおっしゃってくれました。
しかし筋肉疲労が重なると症状が表れます。
するとUさんは
「先生、私、これはもう長くかかると思っているので」
と、笑っておっしゃるのです。
しかしこの言葉に甘んじてはいけません。
少しでも早く辛い痛みから解放してさしあげたいです。
そして5回目を終え、患部に湿布を貼ることが少なくなり、目が見えやすくなってきたそうです。
油断してはいけませんがゴールが近づいてきたと思います。とにかく頑張っていくのみです。
Uさんは数年前に息子さんのお友達からHIOテクニックを受け、1回で腰痛を治されたことがあります。
お金と時間をかけ苦労して一生懸命勉強された方ですが、残念ながら今は辞められてしまったそうです。
もったいないことです。
AOを勉強中の私には、Uさんから聞くこの方のお話がとても刺激になりました。
九州に行けば他にも息子さんのたくさんのお友達から「お母さん」と慕われて、大歓迎を受けるUさん。
とてもステキな方とご縁が出来て、うれしく思います。
*** 写真はUさんから頂いた新鮮なりんご***
若い娘っこのようなりんごだったので、思わず皮ごと丸かじりしてしまいました。
いつもは熟し過ぎるほど待つのですが、りんごはやっぱり若い味の方が美味しいです。
ありがとうございました!